もとはといえは同じなのに…

もうすぐ新酒のシーズンになる。
毎年、自身は呑めないのに、わざわざ、西の関・蔵出し立春朝搾りを届けてくれていた幼馴染みが他界して味わえなくなってしまってから3回目の春がくる。わたしはふつうにお酒がいただけるから、甘酒はむしろ苦手で、搾りかすより、断然甘くない液体の方がいいなぁって思うけどね、世の中は、飲む点滴といってここ数年、いくらか酒かすの消費量も上向いているらしい。YouTubeには酒粕奨励の動画がごまんとある。
そして、その反対に、ここ数年、アルコールは少量でも毒であって、百薬の長なんて嘘八百と喧伝されている。残念ながら、化学生理学的にいえば恐らくほんとうだろう。しかし、その搾りかすの方が奨励されるのは、レジスタントスターチ、アデノシン、ビタミンB群、フェルラ酸などが多く、実際、飲む点滴の喩えは嘘ではなかったというものだが、おかしいのは、酒かすにも8から10%のアルコールが含まれていて、妊婦や子どもはダメ、運転前はNGと但し書きがつく。日本酒ではなくて、味醂の搾りかす(こぼれ梅)でもそうだから、米を麹で発酵させれば、酒になるわけで、それを液体で呑めば毒、搾りかすを食せば栄養というのはいかがなものか。8%ならビールよりアルコール度は高いのに。納得がいかない。以前、赤ワインのポリフェノールがもてはやされた時期があった。フレンチパラドックスの例から、少量、食事といっしょにいただくのはいいかも知れない。しかし、今の潮流ではこれも、まゆつば扱いかも知れないがどうだろう。
その酒かすの定期摂取の効果として実感できるのが、血の巡りが良くなって温まる、整腸作用でお通じが良くなること、コレは日本酒呑みならふつうに実感していることでもある。だから、寒い日は、朝から、堂々と大吟醸の緩搾りの酒かすをホエイパウダーや生クリーム、味噌と合わせてスープにして、あるいはカカオとはちみつでいただけばいい。TMC、アボカド、ココナッツオイルなど上から垂らして、あるいは胡麻をすってトッピングしてもいい。タンパク質と優良な脂質の組み合わせは、すぐエネルギーにチャージされる朝食の理にかなっている。
声を大にして宣伝することには、いつでも矛盾がいっぱい!
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