流行り廃りは先の知らせ

もはや、宝くじも売れない時代だそう。どんどん一等賞金が大きくなって返ってリアリティに欠けるのかも知れないが、3,000円投資で300円の戻りという事実に向き合い続けるうちに、アホらしくなってしまったのだろうか。夢を買う余裕すらないのはまことに身につまされるが、冷静に考えると、交通事故や自宅浴室死と比較しても信じられないくらいの、天文学的な確率でしか当選ないのにようやく気がついたのか。日本生まれで、世界にも拡大したあの100均ショップも製造原価が高騰して成り立たなくなってきているらしい、円高デフレが問題などと喧しかった時代が嘘のようではないか。
そう、時は過ぎ時代は移り変わる。しかし、先に変わるのはひとびとの気持ちや感覚の方。モノは力づくで流行らせようとしても上手くいかないことが多い。色は3年前くらいに流行色が決定され、高級ブランドのファッションショウなどから順次取り入れられる仕組みが存在するが、例えば、市松模様や黒の裾長が流行れば不況がくる、演歌が流行れば景気が上向くなどは誰かが予測したものではない。だって、それぞれが、流行らせようとがんばって仕掛けているのだから…
先を読むのははなはだ難しい。ある小規模100均の店主は、2つあった店をひとつにして、けっこう売れていた食品系をキャンディ20種のみにし空きスペースを雑貨に変えた。石鹸は2個組で仕入れが100円を超えたが、これは泣く泣くそのままにしている。止めないで続けてと励まされることもあるらしい。何処の店でもかまわないような100均でもお客様は、肌で感じる。健気に苦心して、消費者に寄り添おうとしているのかを。だから、苦しいのをちょっとしたユーモアに変えるポップなどかれば、近親感が湧くし、さらに伝わるものがあるだろう。100円の品でさえ吟味する厳しい目に耐えられる審美眼をもっているのかが問われている。無駄なものは買わなくなっても、必要を感じた時に、まず、あの店にあるのかを確認しようと思わせる品揃えなら、デパートにもスーパーにも負けない。要するに、あなたが戦っているのはライバルでも客でもなく、自分の勤勉さや苦労に負けないバネのような精神でいられるかの方。客層に応じた感覚や気配を早期にキャッチできるのか。無視すれば後手に回る。
Homeに戻る
